ウクライナのマリウポリが陥落した。捕虜となったウクライナ兵の数は諸説あるが千人を超えるようだ。ウクライナ側はロシア兵の捕虜との交換を要求しているようだが、ロシア兵の捕虜がそれほど多いとは思えない。それに加えて「アゾフ大隊」と呼ばれる内務省配下の部隊はロシア側がネオナチ呼ばわりする集団であり、ロシア側の苛烈な報復にさらされる事態が危惧される。
そもそもロシアは帝政時代から少数民族に移住を強いたりしたようだが、第二次世界大戦中にクリミア半島を占領したドイツ軍に協力したとの理由で原住民のタタール人をシベリアに追放した事実は知られている(ソ連崩壊後に帰国)。 旧日本兵がシベリアや中央アジアに不法抑留されたことは日本人の知るところである。
戦前や戦中の学校教育を受けた日本人なら、「旅順開城約成りて」に始まる唱歌『水師営の会見』を私を含めて全曲暗唱するものは稀ではないのでは。旅順要塞の降伏式典で敵将ステッセルに乃木将軍が特別に帯剣を許して厚遇しロシア軍の善戦を讃えたばかりか、のちロシア皇帝が死刑を命じたステッセルの助命を嘆願し認められたことは世界で賞賛された。現在の中国が同じ評価とは思えないが、会見所は立派に保存されていた。歌詞の中でステッセルが愛馬を乃木将軍に託したとあるが、年若い中国人ガイドは降伏すれば全資材は没収されるのが当然で、無意味だと注釈を加えた。なにぶん現在の旅順要塞にはあちこちに「国恥記念」の看板が立っていた。
そのうちに水師営の会見など知らず関心もない邦人観光客が大多数になるだろう。その時に何か新しい話題をが必要になるだろうと思って宇田博の『北帰行』の歌詞とその由来をガイドに教えておいた。それを生かすかは彼しだいだが........。
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