昨日の朝日新聞の多摩版のページに「元白鵬は免除の『テケツ』」との見出しで現役引退後に親方となった元力士の協会内の業務が紹介されている。それによると元横綱や元大関は免除される業務にテケツがある。切符のもぎりがそれで、テケツとはチケットのこと。「テケツのほうが実際の発音に近そうだ」と付記されている。英語に限らず外国語の日本語表記は近似的なものでしかあり得ない。まして開国以後文字よりも耳で覚えた外国語は教科書通りにはいかない。メリケン波止場が好例だろう。
中には思いもかけない例もある。『ローマの休日』で一躍トップスターとなったオードリー・ヘプバーンとローマ字表記で有名なヘボンが同一とは当初から知っていた人は居なかったのではないか。固有名詞だけではない。英語のiの発音は日本語のイとエの中間なのでミルクがメルクと聞こえたりする。bookも日本語ではブックだがボックと聞こえたりする。
その程度なら良いのだが、太平洋戦争を終わらせるため連合国が突きつけたポツダム宣言を当時の鈴木貫太郎内閣は受諾の検討に時間を要し、とりあえずignore(無視)と回答したと読んだ記憶がある。もっと明快に検討中と答えれば広島や長崎の悲劇は避けられたろうに。これはミスと言うよりも「聖戦完遂」を叫んでいた当時は結論に達するまでは検討中としか言えなかったのだろう。それにしてももう少しマシな英語が選べなかったものか
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