2021年12月2日木曜日

印象操作の見本?

  数日前から、国民に結局配られなかったマスクが一億枚近く(8272万枚)残っているとの報道を見かけていたが、昨日報道機関に現物が公開され、新聞各紙に写真入りで報道されている。ところが内容が甚だしくミスリーディングな社もある。

 代表的なのは『東京新聞』で2ページにわたり「在庫なお8000万枚 保管費用6億円超 さまようアベノマスク」「もう捨てるしかない 『税金の無駄 責任取れ』」との見出しで、その激しさに驚いた。『朝日』は夕刊に小さめの記事(朝刊で他紙に後れをとったから?)だが写真入りで、「アベノマスク 倉庫に山積み 布マスク10万箱 使われぬまま」との見出しで報じている。

 両紙ともこの記事では8272万枚が全てアベノマスクだと受け取る人が大多数だろう。しかし、同日の『毎日』によればアベノマスクは405万枚。全体の5%だった。まさか安倍政権時代に配られたマスクはすべてアベノマスクと呼ぼうというのだろうか。配られた当時その貧弱さを指摘していたのに。

 じつは我が家もアベノマスク(真の!)が未使用で残っている。別のマスクとほぼ同時に入手したのでより大型のものを優先使用したので。

 最初にマスクの残存が封じられたとき、予備と考えれば1億3000万人に8000万枚は大きな数ではないと思った。オミクロン株が大問題となった現在、一層そう思う。なによりマスク2種が配布されるまでの当時の不安感は忘れられない。

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