2021年9月22日水曜日

生を受けた国ゆえの幸不幸

  昼寝から目覚めてテレビのスイッチを入れたらNHKで私の好きな番組『ふれあい街歩き』を放映していた。私は国の内外 (昔は国内外などとは言わなかった!)の旅行番組をよく見るほうだったが、最近は国内の場合目新しい風景は種切れになったのか、やたらに食事処を訪ねる場面が多くなり、つまらなくなってきた。外国訪問の場合、珍しい場面がまだまだ多い。中でも『ふれあい街歩き』は良質だと思う。

 今回はニュージーランド南島のダニーデンに近いオアマルという町。「ビクトリア愛あふれる街」という題名のように、英国のビクトリア時代の風俗を再現した行事が中心で、AI時代などどこ吹く風といった風情だった。表面に触れただけだが........。

 昨日の『朝日新聞』の第一面(第三面も)はギリシアのレスボス島( レズビアンの語源の島)に小舟で密入国を図り追い返されるアフガニスタンやシリアの難民の話題だった。ギリシアの対応は冷酷のようだが、EU諸国が以前のように難民を受け入れなくなった現在、ギリシアを非難する資格のある国は稀だろう。それにしても高額のヤミ渡航費を業者に支払い身の危険を冒した結末がこれとは。

 アフガニスタンについて私はほとんど無知だが、シリアは長い歴史を持ち、ダマスカスは中東の一中心だった。この明らかな退歩が一時的であることを願う。何処の国や地域に生を受けたかによりこれほどの差がある。焼け石に水の感はあるが、国連などを通じて少しでも現状の改善を図る他ない。

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