半月続いた東京オリンピックが終わった。未だパラリンピックが後に控えているので関係者の努力は終わらないが、それでも一段落も二段落も通り抜けたとの思いはあろう。1万1千人の選手の競技生活を支えて来たのだから。
一テレビ視聴者の私は全競技の何百分の一も見ていないが、やはり日本選手が出場する種目が関心の的だった。いずれ劣らぬ熱戦に上下優劣をつけるつもりはないが、私がもっとも応援したゲームは卓球混合ダブルスと女子バスケットボールだった。
私のような高齢者は「卓球日本」が世界でトップを争い中国に外交利用された時期(卓球外交)を経て、その中国が世界の卓球界に君臨した時代は不本意だった。その「不敗中国」をやぶって金メダルを掴んだ水谷隼・伊藤美誠のチームの活躍は素晴らしいの一語だった。伊藤選手の神童ぶり?は勿論だが、長年男子卓球界をリードした水谷選手が近年は張本選手の台頭で存在感が低下していたのを一挙に覆す活躍は素晴らしかった。これ以上の引退興行は考えられない。
女子と言わずバスケットボールは私の関心外だったので白状すると米国チームとの決勝戦さえ全部は見ていない。しかし、バスケット王国の米国チームと互角に戦って銀メダルを得たのは奇跡に近いのでは。選手は勿論だが、米国人のホーバス監督は日紡貝塚の女子バレーチームを率いて東京オリンピックで金メダルを取った大松博文監督を彷彿させる硬軟両面を備えた指導者のようだ。坊主頭で大松監督ほど見てくれは良くないが。
オリンピック東京大会の評価は開催反対から関係者への熱い感謝までさまざまだろう。我が国が独裁国家でない以上当然である。私は開催実現への感謝を口にした競技者たち、とりわけ外国人選手(難民選手を含む)の感謝は全関係者にとり一生の思い出になると信ずる。
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