米国の大統領選の道義的水準がこれまでどうだったかは詳しくは知らないが、すでに大統領選は序盤で激しい攻撃の応酬と成っており、とりわけトランプ大統領のバイデン候補への攻撃は礼節を全く欠くばかりか、ファクト無視の低水準のものとなっている。それに対し、安倍首相の辞職は病気によるためもあり、野党も礼節を欠く言動は慎むだろう。
このように日米の政局は今後大きな変化を予想させるが、米国でトランプ氏が敗北しても政治裁判にかけられるとは思えないし、無論わが国でも考えられない。当たり前のようだが、世界ではベラ・ロシアはもちろんロシアでも政権交代が平和的になされるか大いに疑わしいし、中国に至っては平和的な指導者交代は夢のまた夢である。
ヨーロッパでは君主無答責の原則 ( 君主は政治的責任を追及されない ) が少なくとも立憲君主国では慣例となり、その伝統からか、君主ならぬ大統領も将来の身の安全を心配することは通例考えられない。いかに米国の政情が今後悪化しようとも基本的には一定の枠内にとどまるのではないか。あまりに表面だけを追うと判断を誤ると私は思う。
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