今朝のテレビニュースで高級食材の常陸牛の生産者の苦境を紹介していた。牛肉価格が2割低下しただけで一頭120万円の売値が20~30万円安くなり、それがそのまま赤字になるとのこと。牛肉、オレンジなどの貿易自由化以来、わが国の畜産農家は多頭化とブランド化で生産を維持してきた。その間の生産者の努力を考えれば価格低下を小気味良いなどと感じてはいけないのだろう。
新聞の平飼いたまごの広告をよく見かけるが、スーパーで買うたまごの数倍の違いがある。かつては鶏卵は牛乳とともに「滋養」のための食材でもあった。その時代を覚えている身には、同一食材のあまりの価格差に好感を持てないが、違いのわからない男の偏見もあろう。生産者の努力が報われ、一般の消費者も何とか手が出せる食材の多様化をそれなりに評価すべきなのだろう。
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