2020年3月8日日曜日

コロナウィルスへの対処

運動不足の解消を兼ねて閉館日の木曜を除いて毎日駅前の図書館分館で新聞各紙に目を通しているが、数日前、突然感染症対策のため二週間ほど閉館となった。ところが5キロ足らず離れた日野市の高幡図書館は閉館しないので、このところ毎日通っている。多摩市の場合、本当に閉鎖の必要があるのかと文句を言いたくなる ( その程度の不便に何をほざく!)。

今日の『産経』に「政治休戦が必要だ」との見出しで作家の佐藤優氏が、小中高校などの臨時休校を要請した安倍首相の決断に賛成している。「脅威は、ウイルスの感染力、致死率だけでは判断できない。........国際社会がどう受け止めているか、この感染症が国民の心理や経済に与える影響を総合的に評価する必要がある」「感染症との戦いは時間との勝負だ」との氏の意見に私は賛成する。

安倍首相の「決断」に対するメディアの評価は概して悪い。専門家の意見を徴さなかったに始まり、決断力を誇示したかった、観桜会や検察人事などへの不評をこれで消したかった、学校を始めとする関係者の困惑や混乱をどうするのだ等々。

それらの指摘が誤りだというのではない。そもそも首相の「決断」は要請であって命令ではない 。まだ感染者のいない県が一斉休校する必要はないだろう。しかし専門家の意見と言っても容易に一致するとも思えない。現在程度でも日本経済に様々な影響が及んでいる。今回の決断でも遅かったとの評価もありうる。

佐藤氏は「いわば『独裁的』に安倍首相が決断したという事実が、危機に直面したときに日本国家の中枢が機能していることを示している」と考える。逆説的だが、そういう見方も可能ではある。今は首相の動機をあれこれ詮索している時期ではないだろう。

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