2020年2月27日木曜日

韓国映画『パラサイト・半地下の家族』

韓国映画がカンヌ映画祭の最高賞パルムドールを受賞したばかりか、外国映画として初めて米国のアカデミー賞作品賞を受賞した。立派としか評しようがないが、洩れ聞くストーリーはかなり過激らしいので躊躇したい気持ちもあった。しかしこれほど高く評価された作品を見逃したくはないので上映最終日の今日近所のシネコンで見た。平日の午前なので観客は十人ほどだった。

これから観る人のため筋書きは明らかにしないが、途中で退場したくなる時もあった。同じく一家で犯罪を犯す『万引き家族』( 同じくパルムドール賞受賞 ) が心温まる?家族愛を描いたのに対し、『パラサイト』は同じく家族愛を描いていてもハラハラドキドキの末の殺人で終わる。

私は『冬のソナタ』のファンであり、聖地巡りまでした。当時の韓国ツアーに春川や南胎島が組み込まれていたからだが、けっこう楽しんだ。しかし、次の『チャングム』で女主人公がこれでもかこれでもかばかり不運に見舞われるのに辟易して途中から見なくなり、以後の韓国ドラマは一つも見ていない。

『パラサイト』が韓国における甚だしい貧富の差を告発する意図を有するということなら、みごとにその意図は実現しており、しかも世界から高く評価された。その上何を望むかと言われそうだが、「そこまでやるか!」と『チャングム』に感じた私の違和感は良くも悪くも国民性の違いだったのだろう。ともあれ、「受賞おめでとう」は欠かせない。

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