2020年2月13日木曜日

「ブラック校則」の是非

二、三日前のNHKのテレビ番組 ( 朝のニュース?)で「ブラック校則」の問題を取り上げていた。実例として挙げられたのは下着は白色だけ、天然の髪の毛が黒くない場合その旨の証明書を提出させるなどの校則で、自由の束縛を理由とする一部生徒の抗議は人権侵害を口にするに至っているという。

番組は実状紹介が主だったが、5人の中高校の教員が出席し意見を求められていた。5人の意見は一致したわけではないが、服装の乱れなどは学校のイメージとなって生徒に返ってくるとの意見も出、何より父兄からはもっと厳しくと要求されがちとのこと。

逆の例として、私服もOK、ピアスも金髪も許される中央大学付属高校が紹介されていた。自由に考える癖をつけるのが学校の方針だとか。私の印象では入学が容易でなく生徒が誇りを持っている学校と、中位以下の学校とでは実情は違うと思う。後者では父兄が学校の評判を第一に考えるのは無理ないのではないか?

一般論として生徒が自由意志で入学する私立校の方が、公立校より校則は厳しく処罰も容易だろう。私の懸念は、そうでなくとも受験が中心に据えられがちな私立校に対し、公立校が親の目にいっそう魅力の無いものに映るのではないかということである。今年から私立高校の授業料が無償になる ( 所得制限はあるが ) と聞く。公立中高で学んだ私は、校則はより自由になったが公立校の地位は低下したということは望まない。かつての東京都の学校群制度の失敗を繰り返してもらいたくない。

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