2020年2月15日土曜日

日本プロ野球の懐古

二、三年前に4コマ漫画を見ていたらピッチャーが「懸河のようなドロップ」を投げるとあって心底驚いた。「懸河のようなドロップ」とは戦後間もなくプロ野球の松竹ロビンズのエース真田重蔵の得意球の形容語でその後使われるのを聞いたことはないし、そもそもドロップという言葉自体死語同然である ( 今はカーブと呼ぶようだ ) 。漫画作者の偶然の造語とはとても思えない。

野村克也が亡くなり各紙とも驚くほど大きく取り上げている。長嶋や王ならこの扱いも分からぬでもない。しかし野球人としての業績なら彼らに一歩も劣らないしむしろ上だろう。長嶋の華麗な三塁守備はアンチ巨人の私にも眼福だったが生涯成績では野村に劣るし、王の人柄にはたいへん好感を持つが、当時の後楽園球場の外野は狭く、大リーグの記録との比較には疑問がある。

プロ野球人としての野村の偉大さは打撃成績からしても文句なしだが、監督としての成績も素晴らしい。成績日本一の回数では巨人8連覇時代の川上には劣るが、二流三流のチームを率いての成績としては最高だろう。

彼は京都府の丹後半島の峰山高校の出身である。30年?近く前、山陰旅行の途次峰山を通り過ぎながら家内に説明していたらスピード違反で捕まってしまった。町の入り口に40キロ制限の表示があったのだろうが、見落としたのである。私は野村選手の大ファンでしたと訴えれば違反を大目に見てもらえたのではないかといまでも心残りである ( 日本の警察はそんなに甘くない!)。

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