2019年10月23日水曜日

令和天皇即位の式典

令和天皇即位に伴う式典はまだまだ続くようだが、外国のVIPを招いての昨日の正殿の儀と饗宴の儀で山場は越えたようだ。各紙により前例踏襲と前例見直しの比率の評価が分かれるのはやむを得ない。私自身は前例の扱いについての事前の検討が政権内でほとんど無かったらしいのは不満だが、結果には大きな不満はない。雅子皇后の元気な姿が見られたことが採点を甘くしているのか!
何しろ私は皇后と同じ二校で学んだので。

正殿の儀については私もより簡素なものを望んでいたし、万歳三唱は無くもがなと今も思うが、式全体については中国文化の影響はあろうが各国が独自の式典を披露することは悪くないなと少し意見を改めた。昨日の式典の全費用が160億円と前回の123億円より増加したとのことだが、国家予算がその間66兆円から101兆円に増加していることを考えれば抑制気味と言える。

饗宴の儀についても参加人数が前回の3400万人から2600万人に減らし、前回の7回を4回にして後半の2回立食形式に改めたという。もっともそれは「皇后さまの体調への配慮もあると見られる」( 『東京』)とのことだが、これが前例となる可能性は大だろう。恩赦が行われるのは不満だが、人数が前回の4分の1になったのは一歩前進ではある。

共産党は式典に欠席したという。それに賛否はあろうが、結果としてわが国が政治的自由を重んずる国であることを示した点で良かったと言える。銀座での400人ほどの式典反対デモも同様である。今後も暴力を伴わない限り意見表明は自由であるべきである。

君主制を廃止した中国や韓国の国民は今回の式典を時代遅れの愚行と見ただろうか。私はそうした人ばかりでもないと思うが果して............。

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