高校3年の途中からプロ入りした彼の活躍に私が気づいたのはかなり後のこと。私自身が受験や大学での新生活に忙しかった ( 学生運動が盛んな時期で、ノンポリの私でも無許可デモ?に参加し、道玄坂で警官に追われた!)ことや、弱小チームだった国鉄スワローズの試合がテレビ中継されることが少なかったこともあるのだろう。はっきり記憶にあるのはやはり新人の長嶋を4連続三振した時から。
ジャイアンツ打倒を売り物にした中日の星野や阪神の村山ほどでは無かったろうが、やはり巨人軍に強い対抗心を持っていたに違いない金田がその後巨人に入団したのはアンチ巨人の私には納得いかなかった。しかし、弱小球団の投手の悲哀を多年味わった彼を責める気は無かった。
のち、テレビの野球解説でも彼の声をたびたび聴いた。元巨人の某氏が日本テレビの常任の解説者だったから金田がゲストとして参加していたときのこと。某氏が、打球を足に当てて痛がっている選手に対し「びっこをひいている」と評したが、不適切な言葉と感じすぐ自分で言い直した。ところが、「チンバになった」とさらにきつい言葉を使ったためすっかり動転し、金田に助けを求めたら、彼は平然と「足を引きずっていますね」と応じた。その機転には感心させられた。某氏は他にもある洋酒メーカーがスポンサーの試合中継で、選手の好プレーを「サントリー?のような爽やかさですね」とライバル社の名前を口走ってアナウンサーに誤りを指摘され、うろたえたこともあった。
金田正一投手のように弱小球団に所属して400勝を挙げる投手は二度と現れないだろう。冥福を祈る。
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