2018年3月19日月曜日

江夏豊の引退試合

私の住む多摩市の外れに「一本杉 ( 公園 )」という名の球場がある。高校野球の地区予選に使用される?程度の小さな球場で、私もその近所の散歩にその駐車場を数回利用したことは有るが試合見物したことはない。今朝の『読売』の地方欄に此処で開催された「江夏豊の引退試合」との大きな記事が載っており、驚いた。江夏といえば長いプロ野球の歴史でも沢村栄治や金田正一と並んで三傑と呼んでもよいほどの大投手である。その引退試合がこの人気の少ない小球場で行われたとは...........。

その理由は江夏が覚せい剤を服用した不祥事の影響もあるが、彼が阪神タイガースに始まり計6球団を渡り歩いたため、どの球団も彼のために一肌脱ごうとはしなかったためでもある。しかし、彼ほどの大投手の引退試合が無いことに納得できなかったスポーツ誌 ( 『ナンバー』)の編集者が、一本杉球場の中学生?の野球試合に投手江夏を登場させ引退試合としたのである。落合博満選手をはじめかつて江夏と対決した大打者たちも集まり、試合を盛り立てたという。江夏が関係者の尽力に感激しただろうことは疑いない。

覚せい剤の再三の服用が非難され罰せられるのは当然である。しかし、プロ野球のオールスター戦での9人連続三振といった偉業を達成した大投手に対し、それにふさわしい礼で報いようとした俠気 ( おとこぎ ) のある人たちが存在したことは救いでもある。義侠心にもそれへの共感にも男女の別はないと信ずる!


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