火山と比較すれば予知研究が進んでいると信じられてきた地震予知も神戸地震も東日本大震災も熊本地震も予知できなかった。とくに熊本県は地震の少ない地方ということを工場誘致のアピール点としていたと聞く。しかし、ニュースなどで見る家屋の倒壊状況は激震と呼んでもよいようだ。
明日に7周年を迎える東日本大震災の、とりわけ津波被害の巨大さについては言うまでもない。突然複数人の家族を失った被災者の悲しみの深さは想像に余りある。だが、今後予想される南海地震での津波による犠牲者数はそれの10倍にも及ぶとの予想もあるという。それなのに集落移転などの抜本的対策を決めた自治体は皆無とか。襲来は必至と言われても100年後200年後かも知れぬとあれば集落移転といった荒療治に踏み切れないのは理解できる。波高10数メートルの津波にも耐える高層ビルを建設するのが実際的解決かも。
今は亡き韓国の友人が日本で神戸地震を経験し日本人への理解が深まったと語った。その理由は聞かなかったので想像するしかないが、理不尽な運命を受け入れてきた、そうするしかなかった歴史が日本人の性格形成に影響を与えてきたのは事実なのだろう。他方、自然災害との同居を強いられてきた我が国だが、緑豊かで四季のある自然は他国と比較して相対的には恵まれた風土だと思う。それを幸福と思うのはまさに私が典型的な日本人だからか?
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