2017年6月28日水曜日

大臣の失言

このところ与党政治家の失言が豊作?である。むろん昔から政治家の失言放言の類いは少なくなかったが、大臣ともなれば資質を問われかねない。

政治家の失言にも大別して二種類あると思う。一つは、聴衆のウケをねらい笑いをとることが目的の場合で、とりわけ支持者の集会でなされる。典型的なのは森喜朗元首相の「日本は神の国........」発言で、メディアで問題視された。もともと失言癖が目立った森氏で、なかにはものを知らないことを露呈したまでの場合もあったようだ。しかし戦前ならともかく今どき日本が神の国だと本気で考えている人はほとんどおるまい。ウケ狙いだったと考えてよかろう。

名前を忘れたが、被災地訪問に際して長靴の用意がなく、水たまりを背負われて渡りメディアに批判された上、自派の集会で長靴の業界が潤っただろうと放言して叩かれた大臣?がいた。背負われた姿はあまり見よくはなかったが、私はこれは秘書ら周囲の配慮が足りなかったことが原因で、そもそも批判されるほどのこととは思わないし、集会発言は品のないジョークだが笑いをとるための発言にそれほど目くじらたてることもないと思う。

もう一種の失言はそもそもものごとの軽重をわきまえず大臣としての資質にもかかわるケースで、稲田防衛大臣の発言はこれに当たるだろう。氏は以前にも南スーダン情勢に関して「戦闘」ては国会で問題とされるので「衝突」と述べると発言し私を驚かした。そこにはジョークの要素は皆無で、これではサギをカラスと言いくるめますと言うに等しい。とても大臣の答弁とは思えなかった。

今回の都議選中の発言も自衛隊にとっては迷惑そのものであり、これが法学部出身者の言かと驚く。一度ならず二度までもとなるととても大臣の資質があるとは思えない。こうした資質に欠ける政治家を引き立ててきた安倍首相の見識が問われる。情けない閣僚の一語に尽きる。

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