独裁国家はいつの時代でも自国の軍事力を誇張する( ソ連もそうだった ) が、それでも北朝鮮のミサイルや核兵器の技術開発の進行はわが国にとって重大な脅威であることは間違いない。たとえ現在の一連の実験が米国を一対一の交渉に誘うための手段だとしても、その後の交渉で北朝鮮が核放棄に同意するとは考えられない。これ迄の巨額の開発費の手前もあるが、相手に自国の要求を認めさせる手段として核兵器ほど有力なものはないから。
北朝鮮の核の脅威を取り除くためどんな手段にも訴える用意があるとのトランプ大統領の発言は重大である。北朝鮮がワシントン攻撃用のICBMのボタンをいつでも押すことができるという事態を果たして米国は許容するだろうか。トランプ大統領が北朝鮮への中国の働きかけを最重要視するのは自然である。これに対し中国は公式には「双方の対話を」などとこれまで効果のなかった提言を繰り返している。それは表面だけのことで、裏面では中国は北朝鮮に強い圧力をかけていると思いたい。もし中国の圧力が効果を発揮すれば米国も代償として中国が反対するサード ( ミサイル防衛網 ) の撤収を決断すべきだろう。
P.S. 前回のブログを書いたとき、京都産業大?も獣医学部創設を希望していたのに加計学園だけが認められたのは公平でないと思っていた。しかし一校しか承認されなかったのは獣医師会の裏工作によるという。『産経』(6月1日)によれば、同会会長はメールマガジン「会長短信」で、「粘り強い要請活動が実り、関係大臣のご理解を得て、何とか『一校限り』と修正された」と、ロビー活動の「成果」を強調していたという。同日の『読売』に岸博幸慶大教授のロング・インタビューが載っているが、それによると京産大の申請は一歩遅れていた。教授は前川前次官の真相暴露は規制撤廃に反対し既得権益を守ろうとした獣医師会と文科官僚の反撃と理解している。
0 件のコメント:
コメントを投稿