2017年6月21日水曜日

予測の難しさ

今年のプロ野球のセ・パ交流戦が終わった。例年よりもセ・リーグの各チームが善戦したが、結果としてはパ・リーグ優勢を覆すには至らなかった。その理由はともかく制度発足時、私は交流戦を導入すればこれ迄の投打の記録との比較は困難になると考え導入に反対だったが、現在は試合内容が多彩となり大成功だったと認める。将来を見通すことはかくも難しい!

米国のプロ野球への日本人選手の挑戦は野茂やイチローの活躍など、米国人に日本野球の実力を知らしめ、私も多少は誇らしい気持ちになった。しかし、最近のように多くの選手がメジャーリーグを目指すようになると日本のプロ野球は米国のマイナーリーグになりかねない。職業選択の自由は認めなければならないが、日本プロ野球機構はどこまで現在の姿を予測していただろうか。

ロンドンで白人運転の車がモスク帰りのイスラム教徒たちを襲い、死者一名を含む多数の負傷者を出した。イスラム過激派のテロがひっきり無しのヨーロッパでは白人側の仕返しのヘイトクライム
は避けられないと予想していたが、相手の手口をそっくり真似た車利用のテロは思いも寄らなかった。しかし、ことが起こってみれば予想しなかったのが不思議に思えてくる。そもそも言語、宗教、生活習慣など文化面の相違の重要性を軽視して、労働力として中近東やパキスタンからの移民を利用した経済界の予測の誤りがすべての出発点だった。

我々は東日本大震災で自然現象への予測能力の不足を知らされた。社会現象への我々の予測能力も大して信頼できないと覚悟した方が良いのだろう。

PS.   前回のブログで松村健三氏としたのは松村謙三の転換ミスでした。


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