国有地の払い下げ問題は日を追うほどに醜悪な様相を呈している。共産党の小池議員により与党政治家の暗躍が指摘された途端に鴻池参院議員が記者会見を開いて現金を投げ返したと影響力行使を否定したのがあまりにわざとらしく見え透いていると思ったら、やはり同氏への学園側の働きかけが25回?に及ぶとそのしつこさを議員の秘書までが揶揄していた。幼稚園児に教育勅語を教え込ませたり安倍首相を褒めさせたりの異常さを含めて、学園長の籠池理事長の教育者失格ぶりがさらけ出された。払い下げ問題の疑惑は徹底的に追求されてよい。
他方、首相夫人の学園との関わりは少なくとも軽率の批判を免れない。これまでの夫人は夫の政治姿勢に一見反する行動 ( 反原発候補支持、防潮堤批判、大麻栽培是認など ) を示してきた。それが「家庭内野党」とメディアで揶揄 ( 評価?)されていたが、あるノンフィクション作家によると ( 石井妙子「安倍昭恵『家庭内野党』の真実」 『文芸春秋』3月号 ) 、それほど深く考えた末の行動ではなかったようだ。それが今回明らかになったようだが同情すべき点もある。石井氏によると、秘書無しだった橋本元首相夫人は何の仕事もしないで首相夫人で居ることが申し訳ないと感じたとのこと。昭恵夫人の場合、理由は知らないが5人も秘書を付けられ、子供のない夫人としては何かしないと申し訳ない気持ちになったとしても無理はない。
近頃、テレビなどのメディアに対する政権側の規制強化を危惧する声が高いが、今朝の『東京新聞』は今回の事態でそれが必ずしも効果があるとは言えないことが示されたとしている。テレビ局にとって政権の反発への恐れよりも番組の高視聴率の誘惑には勝てなかったのである。それはまたそれで深刻な問題だとも言えそうだが..............。
P.S. 前々回に知床半島の露天風呂のことを書いたが、カムイワツカの湯滝のようだ。遊覧船から見える海際のカムイワツカの滝ではなく、逆に山側に10分あまり登ったところにある。夏季にはウトロからバスが出るとか。水着着用可というのは無しでも良いということか?持参した方が安全だろう!
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