2017年3月21日火曜日

韓国人ジャーナリストの同胞批判

今日、朴槿恵前大統領が検察に出頭するという。偶然、インターネットで『朝鮮日報』の金大中氏 ( 同紙の元記者で現顧問。同名の元大統領とは別人 ) の「韓国大統領の『悲運』は朴槿恵で終るのか」とのコラム寄稿文を読んだ。以下はその抜粋である。

「韓国人自身が『自分たちが選んだ大統領でも政治を誤ったら引きずりおろして監獄に送る、そういう国民的な底力を持つ国」と自画自賛してきた。果してそうなのか」 
「なぜ歴代の大統領が悲運と不運と失望と呪祖の対象となる状況が続くのかーーについての、根本的なアプローチをすべきだ」。
「退陣する大統領に向かって拘束しろと叫び、退任する憲法裁判官に向かって『後で見ていろ』と脅す大衆の怒りに戦慄すら覚える。韓国人には『一歩引く』というものがない」。
「倒れた人を踏みつけ、死者をむち打ち、辱め、暴言を吐いて『勝った』と勝利に酔うのは、民主的市民の姿勢ではない」。
「韓国人は果たして民主的市民なのか、市民である以前に公正な人間なのかと振り返ってしまう」。
「もうそれくらいやったのだから、前を向いて進めばいいと思う」。
「韓国人もいつか、任期を終えた大統領が傷もなく無事に権力の椅子から降りる場面を見るようになるのだろうか」

抜粋では十分に意を伝えられたかどうか。私は金大中氏のジャーナリストとしての信念とそれを公にした勇気に敬意を表したい。それを掲載した『朝鮮日報』にも。

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