今回は前日午後の往路は順調だったが、ウィークデイなのに逆方向の帰京する車列の渋滞は半端でなかった。子供達の春休みを利用した家族旅行が多かったのだろう。一月末から二ヶ月近く熱海桜をはじめとする各種の桜が交代で咲く熱海の桜も流石に葉桜に変わり、かと言って染井吉野にはまだ早く、けっして観光に最適の時期ではないのだが........。
一夜城は海抜170メートルの高さ。国道135号線から10分あまりで着いた。広い駐車場があり半分以上のスペースはすでに駐車されていた。しかし歩いて10分足らずの城址では数える程の人にしか会うことはなかった。駐車場わきの有名ケーキ店「鎧塚ファーム」( 先年亡くなった女優の川島なお美の夫君が経営する ) が目的の車が大半なのである。
城址からの展望は素晴らしいのだが当日は薄曇りで眼下の小田原城がやっと見える程度に霞んでいた。それでも城内の北条勢は上から見下ろされてさぞかし圧迫感を覚えたことだろう。一夜城は秀吉の悪賢さの産物のように思えた。
ケーキ店のケーキは下界の倍近い値段に思えた。周囲の花壇の中に川島なお美の墓があるが私は見なかった。死ぬまでまだ一度は訪れる機会はあるだろうと楽観して。
短歌とは全く無縁の私だが、相模灘を見て一句?浮かんだ。「いにしえの実朝詠みし伊豆の海 陽光浴びて波頭きらめく」。 実は写真に撮ろうとしたのだが、手持ちでわずか数十分の一秒のシャッターでは波のきらめきは半分も写らないので短歌で表現するしか無かっただけ。