2016年11月5日土曜日

シルクロードの一人旅

新聞の折り込みチラシと紛らわしいタウン紙のご当地版 ( 多摩・八王子・稲城・町田 ) に『週刊もしもし新聞』がある。そこに『モリテツのシルクロードを突っ走れ!!    西安~ローマ12000キロ バスと列車の旅』が連載されている。私に関心はなかったが、家内に勧められて読み始めた。家内が興味を持ったのは、その旅がスリルに満ちているからだろう。スリルとは乗り物や宿への不安もあるが、官と民を問わぬ袖の下やぼったくりのこと。これを最近死去したウズベキスタンのカリモフ大統領らこの地に多い独裁政治ゆえの腐敗と見るか、腐敗が酷いから独裁者が必要なのか。ともかく日本人には驚くことが少なくない。

今週はバクーまでカスピ海横断300キロのフェリーの旅。袖の下はシーツを配るおばさんに1ドルを要求されただけ。先方はチップのつもりなのか?  強制されるチップは少額でもやはり賄賂なのか? シーツ代は運賃に含まれているはず。 チップの習慣のない日本に住む幸せ!

1万5000トンの巨大船は出発の汽笛なしに動き出した。ヨーロッパのどの国も列車の出発のベルは鳴らない。米国ではボストン・ニューヨーク・ワシントン間しか列車を利用したことはないが、やはり無音の出発だった。うるさくとも警告のベルがあった方が良いと感ずるのは私が日本人だからか?

ヨーロッパでは私服の鉄道員は時々見かける ( パリのメトロの女性運転手も!)。カスピ海フェリーの船長も横縞のTシャツにジーパン姿だった。安全運転ならどんな服装でも構わないが、パスポートを一時預かる係員はやはりフェリーでも制服で居て欲しかったろうに。長時間の航海ではあるが、船長も機関長も自室のドアを開け放して昼寝していた!

航海中徹底して付きまとわれた二人の少年の兄弟 ( シャープのテレビを買った帰りで、ヤポン最高とはしゃいでいた ) の両親が下船時、「子守、ありがとう」と挨拶に来たのに、モリアツ氏が謝礼を要求したくなったのはシルクロードの風に染まったためか!







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