2016年9月25日日曜日

豪栄道 優勝!

大相撲秋場所は大関豪栄道の初優勝で終わる。まだ全勝優勝かどうか分からないが、たとえ14勝1敗で終わっても文句のつけようのない成績での優勝である。これが大関昇進いらい四度のカド番という惨憺たる成績だった力士の為せる業とは思えない。あれよあれよの間の優勝であり、誰もこの結果を予想していなかったろう。あまりの変身の理由はこれまで体調が不良だったせいか?  そうと聞いていないのは、それを理由にしたくない大関のプライドの故だろうか。それとも単なる偶然の変身なのだろうか。

二敗の遠藤 ( よくやった!)が負けての優勝決定でなく、日馬富士を敗って決めたのがまた良かった。私は日馬富士のファンでもあるので取組前の心境は複雑だったが、やはり今回は日本人力士に勝って欲しかった。負けた瞬間、日馬富士は照れたような表情を浮かべた。あれほど相手を圧倒しながら逆転されては苦笑する他なかったのだろう。しかし、彼の俊敏さはこれまで私が知る力士のうちでも随一であり、今場所もそれは十分発揮された。好漢の今後を期待する。

稀勢の里が今回優勝どころか期待外れに終わったのは残念だが意外ではなく、場所前あれほど期待を煽ったメディアがおかしい。これまでの彼は日本人故の期待を一方的に負わされていた。今回でその面での心理的負担はある程度解消したことは喜ばしい。今後はただ自身のためにだけ勝負して欲しい。今場所の豪栄道のように。仮に横綱昇進なしで終わったとしても、白鵬に双葉山の連勝記録を破らせなかった力士として私は忘れないだろう。

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