2015年11月23日月曜日

日馬富士の優勝を祝す

横綱日馬富士が二場所休場ののち二年ぶりの優勝を果たした。彼個人としても無論だが、相撲協会としても相撲人気回復のため万々歳ではないだろうか。

私は幕内最軽量と聞く小兵の彼が「全身全霊で」頑張っているのをこれ迄も応援してきた。今回も千秋楽でぜひ勝って優勝して欲しいと願ったが、対戦相手が稀勢の里となると心中は複雑だった。ファンの期待を裏切ってきた稀勢の里だが、十年間優勝者を出していない日本人力士の代表として負けて欲しくなかったから。

昨日うっかりして相撲中継を見損なったが、稀勢の里が勝って存在感を示し、しかも小兵の鶴竜が白鵬をやぶって面目をほどこすと同時に日馬富士に優勝が転がり込むというこれ以上ない好結果となった。亡くなった北の湖理事長も内心喜んでいると思う。

一昨日も相撲中継を見ていないが日馬富士が白鵬をやぶったとき場内は大いに湧いたらしい。白鵬としては面白くないだろうが、やはり白鵬ばかりが優勝では面白くないのは否めない。

白鵬が横綱として相撲界を支えて来たとの自負を持つのは当然だし、その結果相撲ファンが彼の一人勝ちを欲しなくなったのは彼の責任ではない。しかし、今場所の「猫だまし」は彼なりのファンサービスでもあったかと思うが、再三の張り手は矢張り横綱に求められる品格に欠ける。誰もが納得する大横綱として歴史に名を残して欲しい。

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