2015年11月10日火曜日

東京朝鮮が花園ラグビー場へ

全国高校ラグビー大会の東京代表二校の一つとして東京朝鮮が出場を決めた。心から祝福し、花園での大活躍を願う。朝鮮学校と在日コリアン全体との関係は知らないが、韓国系在日も心から応援すると思う。

在日コリアンに関してはヘイトスピーチや嫌がらせデモなどがしばしば報道される。それらが唾棄すべき行動であることは勿論だが、彼らが日本国民全体から遊離した存在であることも明らかである。今回、呉ラグビー部監督は、「日本の皆さんに支えられてここまで来ることができた。感謝の気持ちでいっぱい」と語った。単なる外交辞令とは思えない。

他方、韓国政府や韓国人はこれまで在日韓国人に対しけっして温かくなかったのではないか。韓国大統領が在日団体と正式に会談したのは確か金大中氏が最初だったと記憶するし、訪韓する在日コリアンは「半日本人」とさげすまれることも少なくなかったと聞く。在日の李良枝氏の1988年度の芥川賞受賞作のテーマ ( 少なくともその一つ ) は、在日が韓国人に侮蔑的な態度を取られる現実だった。慰安婦問題が長い間韓国で取り上げられなかった事実も、彼女らがむしろ対日協力者、反民族的存在と見なされ声をあげるどころではなかったからではなかろうか。

在日コリアンがヘイトスピーチやヘイトデモに脅威を感ずるのは当然である。しかし、京都の朝鮮学校への授業妨害は裁判所により有罪とされ、高額な賠償金が課せられた。また、街頭右翼の宣伝活動は在日コリアンだけでなく彼らの気に入らない同胞の日本人にも向けられている。個人的見聞でもなぜ警察は厳しく取り締まらないか (横で見ているだけ)と思ったほど彼らの行動は傍若無人だった。

今回、他紙が東京朝鮮の代表決定に全く触れなかったり ( 読売、産経 )、簡単にしか触れなかったり ( 毎日 )なのに対し、朝日新聞が「悲願達成」と詳しく報道したのは評価されて良い。


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