2014年6月13日金曜日

W杯とブラジル

今朝の民放テレビはテレビ東京以外は全てサッカーのW杯のニュースだった。まだ日本チームは試合をしていないのに! メディアによれば現地で日本出場のゲームが一回見られるツアーの代金が70万円台。三回見られるツアー代金が170万円台だとか。自分の金を何に使うかは個人の自由で、他人があれこれ言うことではないが、日本も豊かになったというべきか?

プロ野球ファンの私がサッカーに冷淡なのも個人の好みで仕方がないが、その理由の一つは日本サッカー協会(それともJOC?)がロンドンオリンピックへのサッカー選手派遣にあたり、女子チームより男子チームの機内の座席のクラスを上にしたことである。男女平等に反するのは言うまでも無いが、女子は優勝を狙うチーム、男子は上位入賞さえ危ういチーム。さすがに帰国便では男女同じクラスとなったらしいが、何を基準にすれば男子優先となるのか。関係者の意識の低さは情けないの一語につきる。

ところでブラジルでは施設の整備の遅れの上にスト、デモ、さらには警官のストを好機とする商店の略奪と何でもありの情況となっている。日本チームの第一試合の会場のレシフェ市では死者三十名の騒ぎとか。サッカー王国だけにブラジルチームが勝ち進めば情況一変となる可能性も否定できないが。
今話題の虎ノ門ヒルズは一日の遅れもなく完成したという。ブラジルとの違いは明らかである。関係者の努力には頭が下がる。ただ私はそのための関係者の緊張が如何許りだったか、想像すると心が痛む。ブラジルの開催準備の遅れもW杯開催を人質にしたデモスト騒ぎも(略奪や殺人は無論)ほめられることではないが、デモもストも許されない某国の人たちと比較して、私はブラジル人が不幸だとは思わない。
それだけではない。他国のサッカーチームが練習を非公開にしているのに対し、ブラジルチームは始めから終わりまで公開だったという。自信のなせるわざではあろうが、強豪チームは数多く、優勝は確実でも何でもない。やはり、こせこせしない大らかな国民性と無関係ではあるまい。そうした点は日本も見習ってもよいのではなかろうか。

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