2014年6月6日金曜日

新車販売実績の有為転変?

五月の新車販売実績が発表され、上位十車種のうち軽自動車が六車種を占めた(四月は確か七車種)。それも驚きだが、さらに一、二位とも軽自動車で、普通乗用車は三位にフィット(ホンダ)、五位にアクア(トヨタ)、かつて一位を長く保ち私も所有したプリウス(トヨタ)は七位。世の中変われば変わるものである。
この軽自動車優位の傾向は最近一貫しており、米国の自動車メーカーが軽優位の税制を強く批判していた(軽自動車と普通車のうち最も税金の少ない1000c.c.エンジン車で四倍弱の差があった)。その結果日本政府はようやく軽の税額を1.5倍にしたが、今回の発表を見る限り、この程度の引き上げは大勢を動かすほどではなかったことが示された。米国側の不満は一時的に鎮静化しているようだが、解消はされないだろう。

私は日米の道路幅の差や駐車スペースの差、ガソリン価格の差を無視する米国業界の一方的な要求に好感は持てなかったが、我が国の軽自動車の優遇も度を越しており、異常とも言える実状を改めるには税額を二倍程度引き上げても止むを得ないと考えていた。

私とても地方在住者とくに農家など第一次産業従事者に軽自動車がどれほど生活の助けになっているか、地方に出るたびに目にしている。ただ、ガソリン消費は軽と小型車の差はあまり無い。省資源の度合いでは軽自動車はハイブリッド小型車に及ばないし、最近の非ハイブリッド小型車のエンジンの改良は国の内外でも目覚ましいものがあり、ハイブリッド車に急速に近づいている。軽自動車と普通車の税金や保険料の余りの差は、我が国の自動車産業の正常な発展に寄与するとも言い切れず、国際競争力にマイナスとなり兼ねない。何よりも1.5倍という数字さえ米国の圧力なしにはあり得なかった現実が淋しい。

追伸。最近二度ほどタイトルに間違いがあったのは、iPADでは題名が書き始めしか表示されず、間違いに気付かないためです!!

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