両社の社論が対照的であることは知っているし、それ自体は何ら問題ではない。(不偏不党を謳わなければ) しかし、客観的なはずの数値まで、これほどまでに相違するのには、驚く(呆れる?)他ない。両者の実施時期には約一ヶ月の違いがあるが、この間、世論に影響を与えるような大事件(韓国のフェリー事故のような)が日本にあったわけではない。
疑問はNHKの世論調査の発表(読売と同時期)により或る程度解消した。それによると容認が30%、反対が23%、どちらとも言えない(よく分からない)が37%だった。さもありなんと言える数字であり、新聞二社の数字は質問が誘導的だったと解せられる。私はNHKに対してもいくつか不満があるが、この問題に関しては新聞二社よりも「不偏不党」だったと考えざるを得ない。
そもそも世論調査で分かるものは何かも問題である。以前、ある専門家が世論調査で分かるのは「意見」ではなく「気分」だと語っていたが、言い得て妙である。まして最近のように各社がひんぱんに世論調査を実施して、僅かな変化を鬼の首でも取ったように取り上げ、社論が国民世論であるかのように言うのはやめてもらいたい。今はNHK万歳を叫びたい気分である!!
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