2026年1月6日火曜日

 国家主権侵害と破綻国家

  レーガン大統領の命令によるマドウロ・ベネズエラ大統領拉致は世界を驚かせた。ロシアや中国などが米国によるベネズエラの国家主権の侵害としたのは予想通り(この両国にそんな資格があるの?)。これに対し英仏独といったEU大国の反応は微妙である。

 実は近年でも米国による西半球での他国の主権侵害は初めてではない。37年前にブッシュ大統領(父)はパナマの反米大統領のノリエガによる恣意的なパナマ運河閉鎖に怒って武力介入しノリエガを追放した。  国際航路であるパナマ運河へのノリエガの一方的処置に問題はあるにしても.........。

 今回のベネズエラ大統領の拉致が同国の主権侵害であることは明らかであるのにヨーロッパの諸大国のすっきりしない態度は、マドウロ大統領治下のベネズエラが事実上の破綻国家であるとの認識にもよるだろう。同国は世界有数の産油国であるのに法外なインフレに見舞われ、同国の人口の3分の1が国外に去った。これを破綻国家と評しても不当とはいえない。国家主権侵害と破綻国家のどちらを重視するかは、自由に表明されたベネズエラ国民の意思に待つほかない。

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