2024年11月2日土曜日

二つの修学旅行

  秋は修学旅行の季節でもある。私の参加歴は2回。初回は自分の高校最後の年に関東地方へ。二回目は中学生の関西旅行の付き添い教員として。

 私自身の中学時代は終戦直後の3年間だったので、修学旅行など考えられなかった。したがって愛知県の高校3年時に修学旅行と聞いたときは意外の感があった。東海道線を普通列車で上京するとき、雪をいただいた富士に同級生たちは感激していた。東京生まれの私でも本当に美しいと感じた(今では秋でもなかなか冠雪とはならないようだが)。その後は箱根の強羅温泉、東京、日光と移動。一緒にまわった友人たちも存命中はわずかである。

 付き添いの教員としては東京の有名進学校の中学生の修学旅行で奈良と京都の社寺が中心で、私も初めての所が少なくなかった。当時の高校の世界史は5単位、週5時間だったが、その高校では二年生に5時間、三年生に2時間持ち上がりで教えるので2年目は余った時間を中学の授業と担任を務めた。その私学の制服が大変スッキリした印象だったこともあり、バスガイドは生徒たちの態度を大いに誉めてくれた。私は最後尾の席で生徒がトランプをしているのを知っていたので、冷や汗ものだった。

 帰りの東海道線は荷物置き場が別になっている修学旅行専用車で珍しかった。生徒たちが富士山に感激した記憶はないので夜行だったのか? 付き添いの苦労というほどのこともなく、良い思い出となっている。

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