2024年10月20日日曜日

赤道下の旧フランス植民地ガボン

  昨日、「行くぞ! 最果て!秘境x鉄道..........ガボン」を見た。本来は続き物の鉄道紹介番組らしいが、日本人、と言うより私がほとんど知らないアフリカ西海岸の赤道直下の旧フランス領の国の実情がうかがえて興味深かった。

 番組は私が初めて名を聞く日本人の若者タレントが、大西洋に面した首都のリーブルビルから600キロ余りの世界的マンガン鉱山の町フランスビルをつなぐ鉄道の沿線紹介がすべて。最初は大河沿いの村で魚を取って生活する人々の紹介。私には村人の生活よりも、多年の独裁者が追放され新しいリーダーが生まれたが、彼の国内視察のため8時間も列車の運行が取りやめという国情が印象的だった。ついでジャングルの中の村で鉄骨の両端にコンクリートの塊というフランス式の鉄道用枕木の輸出向けの近代的工場を訪ねた。

 最後は終点の世界第4位の産出額のマンガン鉱山の町フランスビル。近代的な大精錬工場で、ここで初めてフランス人の姿を見た。あまり日本人の目に元植民地母国人を晒したくなかったのか。かつてシュバイツァーが住民の医療に尽くしたこの国は今は石油の大産出国とのこと。鉄道紹介番組にそうした言及がなかったのはやむを得まい。ともあれ、独立後数十年を経てもフランスとの経済的つながりは大きかった。産業技術の差を考えればフランスの利益は大きくとも共存共栄の関係なのだろう。

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