イランの大統領選で対欧米柔軟派のベセシュキアン氏が保守強硬派のジャリリ氏を300万票差でやぶったとテレビニュースが伝えている。これがイランの国際社会への正常復帰を意味すれば良いのだが、同国には大統領の上に立つイスラム教シーア派の「最高指導者」ハメネイ師がこの結果をすんなり受け入れかは分からない。しかし、イラン国民の意志は明らかとなった。私はイラン国民の快挙と言いたい。
イランだけでもイスラム教だけでもないが、国家が宗教的規範を国民に押し付けるのは時代錯誤も甚だしい。男性は顎髭を、女性は最低限スカーフを着用しなければならないなど、宗教が個人(とりわけ女性)の自由を束縛するのもいい加減にしろと言いたい。そもそもイランは古代ペルシャの時代、世界でも指折りの文明国だったのに、のち政治的には退化を遂げたと私には思える。それを何とか言いつくろうとする我が国の主流派のイスラム教研究者たちには賛成できない。
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