米国の共和党大会がトランプを次期大統領候補に選んだのは予想通りであるが、銃撃事件がそれを熱狂的支持に変えた。これでは高齢で頭の回転が鈍くなった(多数の証拠!)バイデンでは太刀打ち出来まい。しかし、私が共和党大会で驚いたのはバンス氏が副大統領候補に選ばれたことである。
同氏が『ヒルビリー・エレジー』で経済的困窮にあえぐラストベルトの状況を描いて一躍名を馳せたことは私も知っており、邦語訳が出れば読んでみたいとも思っていた。しかし、同書の人気で連邦上院議員になっていたとは知らなかったので驚いた。しかし、その政治的立場はトランプ以上に超保守的なようで心配である。
メキシコ国境に壁を作って以来、トランプが反移民を売り物にしていることは周知の通り。しかし私の見るところ、彼の反移民を始めとする保守主義の大半は彼の信条に基づくが、同時にそれが白人優位の現体制の後退を心配する大衆にアピールする効果を十二分に計算しているだろう。ところが、バンス氏の場合、そうした政治的計算よりも100%彼の信条に由来する。この見方が正しいとすると、彼はトランプ以上に危険な人物にも思える。これが杞憂なら良いのだが.............。
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