今朝の『毎日』か『東京』(メモなしではどちらか思い出せない!)の記事に往年の米国映画『いちご白書』への言及があった。むろん、現在の米国の大学生たちのガザ反戦の対イスラエル抗議運動との関連からの言及である。私自身は1960年代末の大学紛争では学生たちの追及を受けた側なので必ずしも良い思い出ではないが、ユーミンの『いちご白書をもう一度』の甘美なメロディの故にか映画の『いちご白書』を見たいと思っていたら、先日のテレビ放映で希望を満足させることが出来た。しかし、映画の『いちご白書』での学生たちは日本の学生たちよりもずっと奔放な印象で、ユーミンの音楽のようには馴染めなかった。
当時の大学糾弾運動が日米ともベトナム反戦運動の強い影響を受けていたとは言えるだろう。米国はアジアの民族解放運動の敵対者と学生たちは捉えた。しかし、「民族解放戦線」と名乗っていても本心は共産主義国家の樹立であることは米軍撤退後直ちに明らかとなり、命がけで国外脱出を図る「ボートピープル」の悲劇を生んだ。「ベトコン」指導者たちの愛国心を疑うものではないが、ひとたび独裁を選んだらそれを脱することがいかに困難かにはもっと敏感でありたいものである。
0 件のコメント:
コメントを投稿