2024年5月6日月曜日

 異民族の共生の明暗

  英国の首相が少し前からインド系でヒンズー教徒のスナク氏であることは私も知っていた。オクスフォード大の卒業生で大変な資産家らしいが、かつてインドを支配した英国の舵取り役がインド系とは驚きである。私が留学中の1960年代の半ば、ロンドンのあの特徴あるヘルメット姿の巡査に初めてインド系英国人が採用され、本人の満面の笑顔の写真を見た記憶があり、その後の進化の大きさを思った。

 ところが、今朝の『毎日』で、ロンドン市長もしばらく前からパキスタン系のイスラム教徒と知り驚いた。私の滞在時のロンドンより多民族的とは思うが、アングロサクソン系がまさかマイノリティとも思えない。ひるがえってわが国で韓国系や台湾系の首相や市長が誕生するのは相当先ではないか? 植民地支配の長さも違うが..........。

 他方、英国がルワンダに金銭を援助する代わりに在英の同国人を送り返そうとしている。一見、身勝手な印象を与えるが、英国へと小船で渡ったりトラックの荷室にひそんだりして不法入国するアフリカ人が絶えず、有効な対策を講じなければ政権党からの脱落も有りうる状況で、放置できないと考えたのは理解できる。他民族の共生は必ずしも他民族の混住でなければならないとは思えない。

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