今朝の各紙に家電メーカーのシャープの「テレビ用液晶撤退」と、もはや家電メーカーと言い切れないソニーの過去4年連続の最高売上高(13兆円)が並んで報じられている。私のような古い世代の人間は企業経営の難しさを今さらに感じさせられる。
日立や東芝などと異なり両社とも戦後の新興企業だが、どちらも半導体やテレビといった時代の花形の商品を作って先行企業に迫る勢いで名を挙げた。当初は洗濯機などの家庭電器が主だったシャープが液晶テレビで先輩企業を追い越したかに見え、ソニーも極小トランジスターラジオで世界にその名を知られた。私は留学先で短波放送で日本のニュースを知りたくて英国製トランジスターラジオを買ったら学生仲間で笑いものとなった!
ソニーもその後一時、人員整理を迫られた難局はあったが、ゲーム機や半導体や米国の映画会社の買収などで拡大再生に成功した。シャープの場合、同じ家電の(それだけでは無いが)東芝の身売りを見れば経営陣の不手際などと安易に決めつけられない。新しい分野で第一人者となって社員を安心させてほしい。
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