大阪にカジノを中心とした「統合型リゾート」(ほかに国際会議場やホテルなど)を建設するIR計画がいよいよ認められるという。それに対して国民の射倖心を煽るとの反対論も根強い。私は計画に賛成である。
理由の第一は東京へのますます進む一極集中の危うさである。我が国ほどの規模の国家なら少なくとも複数の中心があることが望ましく、また健全だと思う。関東大震災以来、南関東は巨大災害を経験していない。その間、地下水の汲み上げで地盤は沈下しており、逆に温暖化で海水面は上昇している。いったん大地震や大暴風が襲えばその被害は半端ではないだろう。京阪神の経済力の涵養は欠かせない。
カジノが国民の射倖心を煽る可能性は無論絶無ではない。しかし、シンガポールなどの統合リゾートは一部の金持ち以外の庶民がそこで散財する場所ではない。私は勧められてラスベガスのカジノをのぞいたことがあるが、けっきょくパチンコのようなもので遊んだだけ。それ以上奥に進む勇気など一庶民には無かった。
射倖心を理由にカジノに反対する人たちはなぜパチンコに反対しないのか? カジノよりもはるかに参加しやすく、事実その魔力に囚われて犯罪に疾ったり、それほどでなくとも家庭崩壊を起こす例はパチンコが圧倒的ではないか。もちろん庶民の気晴らしの場はあってよいが、現在のような野放し状態を放置してIR計画に反対する人たちを私は理解できない。
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