今朝の『朝日』の経済欄『フロントライン』は最近の私鉄各社の運賃値上げを報じている。 値上げの直接のキッカケはコロナ禍による乗客数の減少である。しかしコロナの流行が下火になってもそれをキッカケとする「在宅勤務へのシフト」のため乗客数は旧に復していないという。
コロナ禍の影響に限らず、最近は各社ともホームドアの設置を進めている。そうした状況下で私は運賃値上げはやむを得ないし、説明以上の弁解をする必要などない当然の権利だと思う。
私が都心に出るとき利用する私鉄は戦前戦後の路面電車タイプの車体から、いまや8〜10輌の連結車両で、通勤時の混雑を除けば利便性は大幅に向上している。その間、高架化計画を一部取りやめるとの理由で運賃を1割ほど下げたこともあった。
事は鉄道だけではない。卵を始めとする食料品から電気やガスの料金などこのところの値上げ攻勢は痛いが、諸外国の生活費の値上がりと比較すればそれほどではない。値上げ一般とは少し違うが、米国などではイベント開催地のホテルの宿泊料金は通常の数倍になったりするという。我が国でも一定の特別料金期間は当然あるだろうが、数倍などに上げたら悪評が残るのでは? 我が国では「商人道」といったものがまだ影響力を残していると思う。
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