2023年3月6日月曜日

東京マラソンに想う

  昨日3年ぶり(正常な形では4年ぶり?)に東京マラソンが開催された。私は苦しい事と痛みが大嫌いなので、瀬古や中山が輝いていた時代ほどにはマラソンに関心が持てず、今回も放送はスタート時しか見ていないが、大群集?が一斉にスタートするのを見てその人気に驚いた。それでも出場者は何倍もの選考をパスした人たちだと聞く。

 今朝の新聞による結果は、日本人男子のトップは7位の山下、女子は6位の松田。上位は男女とも3位までエチオピア選手。 オリンピックなどで陸上競技の短距離も長距離もアフリカ勢が強いことは知っていたが、やはりと言うべきか。7位でも日本人歴代3位と大書しなければならないとは.............。

 むかしニューヨークでタクシーをつかまえたら運転手がエチオピア人だった。アベベを知っているかと聞かれたので無論知っていると答えたら彼は有頂天になり、運転は大丈夫かと不安に駆られた。アフリカ系の中でもエチオピア人が長距離を得意とするのは国土の相当部分が高地だからと聞く。

 スポーツ競技が世界大に拡大するにつれ発祥地の国民の優位が崩れるのは天命だろう。冬季オリンピックのスキーの「回転」競技で猪谷千春が日本人として初めて銀メダルを取った(コルチナダンペッツオ大会)とき私が感じた喜びは今の若い人たちには理解できないかも。

 逆に嘗ての日本人の御家芸だった柔道は去年のオリンピックでは好成績だったが、将来は楽観できない(なにしろ柔道の競技人口はフランスが上だとか)。もはや発祥国だからと選手に重圧をかけるべきではない。

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