2022年11月22日火曜日

元気な地方を応援したい

 俳優の日野正平が自転車で各地を探訪するNHKテレビの『にっぽん縦断 こころ旅』はその日の気分次第で見たり見なかったりするが、昨日は9年前の琵琶湖の沖島訪問の再放送だった。かつてそこで小学校教員を務めた女子教員がその廃校跡を訪ねてほしいとの依頼だった。

 私は半世紀以上前にゼミ合宿を琵琶湖北岸のマキノ町でしたことがあるが(海浜の漁村のようだった)、竹生島以外に琵琶湖に島があるとは知らなかった。日野が撮影チームと訪れた沖島はむろん竹生島よりずっと小さな島だが、上陸すると案外多くの子どもたちが一行を迎えたので、これでも廃校にしなければならなかったか疑問に感じた。しかし本土!との距離が近ければ教育効果からも廃校が正しい決定だったかもしれない。

 小学校跡は漁村特有の建て込んだ家々の中の路地の先の丘の上にあり、背の高い雑草に覆われていた。戦場ではないが、「夏草や兵どもが夢の跡」の句が頭に浮かんだ。いつもと違い一行が自転車に乗る場面は少なかったが、小さな島にも元気な子供たちが住んでいることを知り心が明るくなった。

  最近のわが国は少子高齢化が問題視され、とりわけ地方は衰退の道を辿っているやに聞く。9年前、元気な子供たちで賑やかだった沖島が今も変わらないことを願う。

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