今日は新聞休刊日なので確認はできないが、昨夕のテレビニュースでは米国の中間選挙で民主党がようやく上院で50議席を確保したとのと。米国民主主義にとって久しぶりの朗報である。
選挙前の予想よりも民主党が下院でも善戦している。その理由はまだ確言はできないが、最高裁が女性の妊娠中絶を半世紀ぶりに不法としたことも一因ではあろう。なにしろバイデン政権下での物価上昇は日本とは比較にならない高率なのに民主党の善戦だから。とは言えこれでトランプの大統領復帰の可能性がなくなったとまでは言えない。
トランプ人気がなぜ衰えないのか。移民の流入を防ぐための壁の構築が世界から問題視されても年間に100万人単位の不法入国ともなればバイデンでも建設中止が精々のところだろう。まして何十年か後には白人が米国人口の少数派になるとの予測ともなれば白人の不安は底流として無視できない。
それとともにトランプの暴言がむしろ人気を集めている側面も見逃してはならない。極言すれば政治の大衆娯楽化である。米国だけではなく、ハンガリーやポーランドや最近はイタリアでも指導者の暴言まがいの発言がむしろ人気の源泉となっている。わが国でも最近のように「コトバ狩り」に深入りすると、岸田首相のように無難な発言だけを心掛ける政治家ばかりとなり、国民の政治への関心は低下の一途をたどるだろう。政治には「自民党をぶっこわす」と言った首相も時には貴重である。
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