昨日の東京新聞に「全国137公立中高一貫校 36%なお男女別定員」との見出しの記事が載っている。私立の中高一貫校が大学入試で顕著な好結果を収めているのに危機感を覚え、公立も中高一貫校を創設していると聞いてはいたが、その総数が全国で137校に達したらしい。そしてそこでは非一貫校と同様に男女別定員が残存しているとのこと。
その理由の一つは女子の入試成績が男子のそれより通常高いため均等化を図るためとのこと。不均等では困る教科が何なのか門外漢の私には分からないので発言を控えるが、一部の医科系大学で男女均等を図るため合格点を男女別にしていた事実が問題化したことは記憶に新しい。
私は大学側が内密に男女の合格点に差をつけていたことは弁解の余地のない不公平な措置だと思う。しかし、男女それぞれの入学定員数を発表していたらどうなのか。ときに数時間以上かかる外科手術への適性が男女同一とは思えない。それでも男女の同数入学を厳守すれば体力を必要とする診療科への進学者が不足とならないだろうか。
そんな疑問を感じたのは動物相手の獣医養成学校では問題が生じていると読んだ記憶があるから。牛や馬や豚を相手とする「産業医」が不足している一方、都会の犬猫病院(失礼!)の勤務医は増加していると聞く。牛馬豚よりもはるかに扱いが楽で都会中心の愛玩動物相手の獣医を女性が選んだら今後ますます産業医は減少し、畜産農家が困るのは当然予想できる。対策が急務だが、人間相手の医療にも似たことを生じさせない施策は必要ではないか?
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