先週末、およそ半年ぶりに都心を訪れた。新宿駅西口の超高層ビル街の一つで年下の友人たちと計4人で昼食をとったのである。新宿が久し振りなのだから超高層ビルはさらに久し振り。少なくとも前回から十年ぶりでは無いか。
何しろ超高層ビルが四つか五つの時代しか確かな記憶はないので、Nビル内の某店ということだけで電話番号もメモせずに出かけた。しかし、新宿駅から西に歩き出したら新しい奇抜な外見のビルなど初めて見るビルがいくつかあり、Nビルがどれなのか駅近くまで出直して地図で確認するほかなかった。記憶が間違いだったらと思ったら不安に襲われ、東京が怪物のように思えてきた。
シンガポールが多くの観光客を惹きつける観光都市に発展したように、今は都市間競争の時代とか。ロンドン・オリンピック後の同地を私は見ていないが、それを機会にイーストエンドと呼ばれた東部を再開発したと聞く。そもそもパリとロンドン、とくに後者は過去の万国博に際して建てたいくつかの施設は今も世界から人を集めている。少し考えれば我が国も東京や大阪や札幌や長野など同じ道を歩んできた。私のような老骨はせめて古いものも残して欲しいと願うばかりである。
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