2021年5月22日土曜日

東京五輪・パラリンピックを開催すべきか

  現在の我が国にとっての最重要事はコロナウイルスへの対処だが、それにともない東京五輪・パラリンピックの開催の是非も大きな争点となってきた。今朝の朝日新聞は 全面2ページを読者の意見 (「声欄」)と識者?3人の意見に1ページづつ当てている。「声欄」の最上段は「理念を失った大会  中止すべきだ」と、「選手たちの機会  奪ってよいのか」の正反対の二篇だが、他の7篇は「小さな努力を重ね無観客でも」一篇を除けばすべて開催反対ないし延期の意見である。識者は開催賛成の猪瀬直樹前東京都知事以外の2人は反対とそれに近い留保である。

  どちらの側の意見もそれぞれ一理も二理もある。「理念を失った大会」とは東日本震災からの復興五輪という当初の理念からの逸脱をさすが、私はもともとそれは五輪誘致の口実だったと考えるので気にならないが、昨今の五輪の巨大化商業化に対しては諸国民の友好促進との当初の理念からの逸脱だと思う ( 大国しか開催困難 )。

   他方、開催をさらに三年延期との意見には、選手にあまりに過酷だし、誘致をした国から先に提案する事かとも思う。真偽は確かでないが、日本から中止を求めれば巨額の損失費用を負担させられるとの報道もある。「中国は来年の北京冬季五輪を必ずやります。そうなったら......日本は国際的な信用を失い、国際的イベントを開催できなくなるかもしれません」との猪瀬氏の意見もあり得ないでもない。

  私は可能ならさらに一年の延期提案が望ましいと考える。北京冬季五輪との同年開催となるが、夏季と冬季と半年の時間差があれば開催可能だろう。欧米の例に照らせばワクチン接種の効果は大きいようだ。1年先なら十分開催可能ではないか?

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