2021年2月11日木曜日

川淵新会長に期待

  森喜朗東京五輪組織委員会会長の辞任が決定したようだ。遅まきながら妥当な結末である。何がこの辞任表明への決定打となったのか。国民世論の逆風か。IOCが一転強い批判声明を出したからか。最大の協賛企業のトヨタ会長の批判も辞任を促進したのか ( あまり可能性は大きくない?)。テレビは米国のNBCテレビの批判も伝えている。

  私はNBCの名前を見て極めて不快に感じた ( なぜ米国の商業テレビがしゃしゃり出るのか!)。NBCがテレビ放映権を独占した事実を直ぐには思い出せなかったのである。しかしトヨタの協賛は直接の企業利益との関連は薄いのに対し、NBCの場合は企業利益と直結している。仮に同社の影響力が働いたのならオリンピックの商業化の結果とも言え、別の問題を感じる。

  オリンピックもパラリンピックも選手たちの活動を通じて諸国民の友好に貢献するものだろう。観客の参加は望ましいが、これだけテレビ放送が全世界で見られる時代にそれが不可能だからと言って中止すべきだろうか?  コロナ禍の今回は聖火リレーも華麗で長時間の開会式も必須ではあるまい。競技の開催を最優先すべきである。

  森会長の後任には川淵三郎氏が有力候補とのこと。企業スポーツだったサッカーを今日のJリーグに育て上げた同氏なら最適任だろう。探せば適任者は現れるものである。組織委員会ら関係者は新会長に協力して最後まで開催の可能性を追求してほしい。


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