その後、リー将軍の名を冠した米軍基地が改名されたと聞くが、立像がどうなったかは知らない。しかし、今朝の東京新聞のワシントン支局の記者のレポートによると、サンフランシスコ市の教育委員会が27日、「人種差別などに加担したと認めた歴史上の人物に由来する公立学校名の廃止を決めた」。具体的にはワシントンとリンカーンの名を冠した二校が改名する。ワシントンは奴隷所有者として、リンカーンは「1862年、先住民ダコタ族との戦いで、38名の一斉絞首刑を認めたことが問題視された」とのこと。全体の3割に当たる44校が見直し対象に当たるという。
「建国の父祖たち」に奴隷所有者が少なくないことは間違いない。リンカーンについては私は知らないが、南北戦争中なのでダコタ族が南軍に味方したのだろうか? リンカーンはもともと奴隷即時解放論者ではなかった。しかし、独立戦争を闘ったワシントンと奴隷解放宣言したリンカーンが世界の民主主義や人権に貢献した事実はどうなのか。
昼食後たまたまチャンネルを回したテレビで、米国の黒人解放運動 ( 地下鉄道 ) に尽くしたハリエット・ダナマン ( 黒人女性 ) をアンドリュー・ジャクソン大統領に替えて米国の紙幣の肖像に採用する話が出ていると知った ( これまでトランプが実現にストップをかけていた由 ) 。米国の1ドルから100ドルまでの紙幣には超有名な7人の政治家の肖像が採用されているが、新しく黒人女性の肖像が採用されることには私に異論はない。しかし、ワシントンやリンカーンの名が学校名から除外されることには疑問を感じる。彼らが直面した時代状況も考慮されてよい。
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