それでも今回の大統領選は稀に見る接戦だった。コロナ禍が無かったら結果は逆だったかも。7100万票と前回よりも得票数が増したトランプ票 ( 投票者数の増加を考慮する必要はあるが ) にはそれなりの理由があると考えるべきだろう。
例えば不法入国の防止。壁の構築の是非はともかく、新たな不法入国の阻止は主権国家の権利だろう。グアテマラ、ホンジュラス、エル・サルバドル三國におけるギャングの跳梁が国民の生命を脅かすほどならば ( そのようだ ) 、国連なり旧宗主国の介入で解決すべきであり、米国への非難は不当である。事実、アフリカの旧フランス領の「失敗国家」はフランス軍の派遣により支えられているのが実情である。
米国ではこれまで「法と秩序」のスローガンは共和党系の専用だったが、今回略奪を恐れる商店が合板でショウウインドウを守る有様は先進国では異様というほかない。もし略奪者の大半がマイノリティ・グループに属する人たちならば民主党政権も当然に彼らへの批判を惜しむべきではない。
それにしても新しい副大統領がマイノリティの女性となることは大きな進歩である。新しい政権チームは世界の祝福を受けるだろう。その順調な門出を願う。
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