2020年11月11日水曜日

熊本水害の報道

今朝の毎日新聞の第一面のトップ記事は「川辺川ダム容認へ転換 熊本県 治水代替策困難」との見出しで、人吉盆地を中心に今夏大きな人的物的被害を生んだ球磨川の水害を繰り返さぬため、一度は否定された支流の川辺川ダムの建設を県が容認に転じたと報じている。
民主党政権当時の脱ダムの風潮を私は一概に誤りだとは言いたくない。さらに球磨川の場合、地元が「日本一の清流」(当時そう呼ばれもした)を守りたかったおのも理解できる。しかし、建設中止前の三年間続いた水害にも拘らず、中止を命じた知事の責任はどうなるのかと本ブログ(8月6日)に書いた。ただ、今朝の記事によるとダム建設に人吉市長も反対だったとのこと。そうした場合、知事だけを責められない。厳しい言い方になるが水害被害の拡大は住民自身が招いたと言うべきだろう。
それにしても他紙とくに『朝日』が球磨川水害の続報を怠っているのは不可解である。同紙が当時の脱ダムの風潮に同調したことを厳しく評価したくはないが、多数の人的物的被害を生んだダム建設中止への反省は必要ではないか。

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