新聞やテレビで金首席が国民の期待を裏切ったと涙ながらに演説した。単なる演技かもしれないし、それほどに現在の北朝鮮の経済は悪いのかもしれない。しかし、祖父や父が国民に謝罪したとは聞いたことがない。
最近のフジテレビは午後8時からの『プライムニュース』の前に30分の前座のような『プライムラインTODAY』を加えた。初めて見た今夜は自社の朝鮮半島専門家の鴨下ひろみ報道センター室長がゲスト発言者だった。氏は式典から窺える北朝鮮の変化として、1) 首席のネクタイ、スーツ姿、2) 米国式国旗掲揚、3) 米国式「愛国歌」独唱、4) 米国式の「国旗」へのキス、5) キーパーソンは妹の金与生、の5点を挙げ、式全体が米国を意識した演出で為されたと指摘した。
私は近年に国家指導者となった習近平首席と金正恩首席に期待しこれまで出来るだけ好意的に評価するよう努めてきた。前者については最早期待を持たないが、後者に就ては未だ断念したくない。就任以来の実績はむしろひどいものだったが、青少年の一時期をスイスで生活した氏がその影響を全く受けなかったとは思えなかったのである。今回の式典に関しては鴨下氏の挙げる5点以外にも式典を花火とともに夜間挙行したことも同国独特の非人間的マスゲームを避けたかったのではないか。希望的観測であることは承知しているが、そこに変化の兆しを見たいのである。
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