2020年5月21日木曜日

高校野球大会の中止

夏の甲子園大会が中止と決定した。中止を伝えられた高校球児たちをテレビ画面が写し始めたら気の毒で見ていられなくなりスィッチを切った。「安全と健康を最優先に」との公式声明は理解できるし、大会関係者自身が誰よりも失望しているとは想像するが、それでもなお従来の形式にまったく囚われない開催方法は無かったかと思いたくなる。

『毎日』は開催困難の理由を「移動  宿泊  過密日程」との見出しで報じている。全国の50?代表校が甲子園に集うためには公共交通機関を利用することになるし、長期の宿泊が避けられない。1日最大4試合を行う日程はプロ野球とは違う。これらの障害は無観客試合となっても避けられない。

それでも移動の困難は、貸切バスや特別機を利用する方法もある。宿泊も外国人観光客は当分少ないだろうから関西のホテルを可能な限り借り切れば何とかなるのでは。日程も早朝からナイターまででも選手たちは喜んで受け入れるだろう。そうした変則的開催方法では各チームへの公平な開催条件の提示は不可能だが、それでも選手たちは喜んで受け入れるのではないか。( 従来も試合間隔など、不公平はあった ) 。

開催による感染者の発生はもちろん死者さえ予想されないではない。そうなればメディアは開催者の責任を言い立てるだろう。生命や健康の確保が最大の基準とされがちな現代の日本ではその可能性は大きい。それでも前途が五里霧中だった春のセンバツ大会当時と比べれば今回は対策も立てやすいとも思うが。後援社が春の『毎日』、夏の『朝日』で、扱いが違ってはいけなかったと考えるのはゲスの勘ぐりなのだろうが。

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